この記事のまとめ
3行でわかる要点
- シフトが2026年10月27日、位置情報を利用するスマホ打刻アプリを提供開始。
- 指定エリアの到着・退出による自動打刻と、外出先のアルコールチェックに対応します。
- 位置の記録と実際の勤務時間の確認は分け、例外時の訂正方法を決める必要があります。
介護現場への影響
訪問介護の直行直帰や複数拠点勤務で、打刻のためだけの帰所や転記を見直す選択肢になります。
確認・行動すること
対応端末、位置情報の扱い、移動・記録業務の時間、費用と既存勤怠ソフトとの連携を確認しましょう。
画像出典:株式会社シフト(2026年10月27日発表)。打刻収集とクラウド連携のシステム概要図です。
株式会社シフトと販売元の株式会社インフォファームは、クラウド型打刻管理システム「カラ・レコ」の新バージョンを10月27日から提供しています。開発元の公式案内でも、同日のスマホアプリ提供開始を確認できます。訪問介護など、事業所外で働く職員の打刻収集を想定した機能です。
指定エリアへの到着・退出を打刻に利用
管理者が地図上で設定したエリア内で打刻できる「ジオフェンシング打刻」に加え、自動打刻では到着・退出に応じて出退勤を処理します。任意の打刻ボタンを最大10個設定でき、出退勤以外の時刻も収集できます。既存の勤怠システムとはAPI・CSVで連携しますが、APIは対応製品に限られます。
訪問先を回る職員にとっては、帰所してまとめて入力する作業を減らす可能性があります。ただし、導入による削減時間や打刻精度の施設別実績は今回の発表だけでは確認できません。建物内での位置精度、端末の設定、通信が不安定な場所での扱いは試用時の確認事項です。
訪問先への到着時刻だけで勤務時間を決めない
ここからは編集部の運用上の提案です。例えば、最後の訪問先を退出した後に記録入力や事業所への報告を行う運用なら、退出の自動打刻だけではその作業を表せません。訪問間の移動、待機、休憩、記録の時間をどう記録するかを、管理者と職員で先に整理しましょう。
打刻漏れや位置判定の誤りが起きた際は、本人が修正を申し出る窓口、承認者、修正履歴の確認方法も必要です。導入前後で、打刻訂正件数と管理者の確認時間を比べると、操作が減った分だけ別の確認作業が増えていないかを点検できます。
アルコールチェックと体表面温度は別の役割
対応検知器を使うと、外出先のアルコールチェック結果をクラウドへ集約できます。SEIKOIST製「XENSE-83BTW」とのBluetooth連携にも対応します。実際の運行管理では、測定結果を見る担当者、不在時の連絡先、異常値への対応まで含めて確認する必要があります。
対応機器による体表面温度の記録もできますが、発表では医療機器ではないことが明記されています。体温や病状を診断する仕組みとして扱わず、発熱が疑われる際は認証された体温計で確認するという説明です。
費用と位置情報の管理を契約前に確認
発表時の税別価格は、初回認識システム費用55,000円、年間基本利用料は20IDで24,000円。追加IDやバイタルチェックは別料金です。端末・検知器、導入支援、連携費用などを含む総額は個別に確認してください。料金は2026年10月29日確認時点の発表情報です。
位置情報は職員の行動や訪問先に関わります。取得する範囲とタイミング、勤務外の扱い、閲覧権限、保存期間、私物端末を使う場合の負担を説明してから試用すると、現場の不安や設定漏れを把握しやすくなります。介護DXの導入・運用の考え方も参考に、少人数の検証から進めましょう。
介護福祉士ニュースの考察
編集部の見解
自動打刻は時刻を集める入口です。実際の仕事の流れと合っているかを確かめて初めて、適切な勤怠確認につながります。
事業所が確認するチェックリスト
位置判定が外れたときの代替入力/移動・記録の扱い/修正の承認者/勤務外の位置情報設定/全費用/試用前後の訂正件数を確認しましょう。
現場で起こり得る具体例
最後の訪問後に報告が必要な日を試用対象にし、退出時刻と業務終了の差を点検する。これは製品の実績ではなく編集部の想定例です。

