この記事のまとめ
- 日本福祉開発機構が福岡の「希望の家」の支援継続へ、2026年7月31日に常設寄付を開始。
- 食材配布などの地域支援とデイサービス運営を紹介する個別事業所の取組。
- 寄付プロジェクトと公的な費用支援は別。利用条件や食事代等は個別に相談する。
経済的な困りごとが通所継続に影響する場合、本人の同意を得てケアマネジャーや福祉事務所等と連携する視点が重要です。
利用料と食事代等の内訳を確認し、負担が難しい場合は契約前に担当窓口へ相談しましょう。寄付による支援の対象や継続条件も別途確認します。
福岡のデイサービス「希望の家」が常設寄付を開始!その背景にある介護現場の課題とは
福岡市博多区で地域密着型デイサービス「希望の家」を運営する株式会社日本福祉開発機構が、低所得や生活保護の高齢者を支援するため、2026年7月31日にクラウドファンディングサイトREADYFORで常設寄付を開始しました。この取り組みは、「希望を持って生活できるように低所得や生活保護の高齢者を多く救いたい」という思いから生まれたものです。

同社は、コロナ禍の収入減や人件費・物価上昇によって、希望の家の運営が厳しいと説明しています。これは同社の経営状況に関する発表であり、すべての介護事業所の収支を示す統計とは異なります。
「希望の家」が大切にする支援のカタチ
「希望の家」は、単に介護サービスを提供するだけでなく、生活に困難を抱える高齢者の方々に寄り添った多角的な支援を行っています。
生活に希望が持てない高齢者への手厚いケア
ノンバリアフリーの古いアパートに住み、身体障害があっても自身で入浴が難しい方、物価高騰で食費が足りず1日1食の総菜パンで過ごす方もいます。デイサービスに通いたくても、経済的な理由から通いづらい現状があります。「希望の家」は、このような方々が安心して過ごせる場所を提供しています。

食材配布で生活をサポート
フードバンク福岡やAコープ須恵店から提供された食材を、デイサービスの利用者だけでなく、地域の民生委員や地域包括支援センターを通じて、低所得者、生活保護者、独居高齢者、ひとり親世帯にも配布しています。これにより、食の支援を通じて地域全体の困窮世帯を支えています。


刺激のある生活と自立支援の場
家から出ることが困難な方や認知症の方にとって、「希望の家」は大切な生活の場であり、刺激を得られる場所です。また、障害を持つ高齢者が自宅で機能訓練を行うことが難しい場合でも、セラピストが一人ひとりに合わせたストレッチや個別体操の補助を行い、自立した生活を長く送れるようサポートしています。



運営を支えるための常設寄付プロジェクト
この重要な支援活動を継続するために、「希望の家」はREADYFORで常設寄付プロジェクト「希望を持って生活できるように低所得や生活保護の高齢者を多く救いたい」を立ち上げました。
プロジェクトURL: https://readyfor.jp/projects/wdoj0223
寄付は毎月1,000円から可能で、寄付額に応じてサンクスメール、利用者の言葉や写真、活動報告書がリターンとして送られます。活動の様子は以下の動画でも確認できます。
-
TANO使用での運動風景動画: https://www.youtube.com/watch?v=jWR0F8EKx38


介護現場で働く私たちにできること
「希望の家」の取り組みは、介護保険サービスだけでは対応しきれない、社会的な支援を必要とする高齢者が多く存在すること、そしてその支援を継続するために介護事業所が直面している経営課題を浮き彫りにしています。
この事例では、事業所内の介護に加え、民生委員や地域包括支援センターを通じた食材配布も紹介されています。公的サービスと民間の地域支援が担う範囲を整理し、必要な支援先へつなぐ視点が重要です。
私たち介護従事者も、こうした業界の課題に関心を持ち、情報を共有することで、より良い介護環境づくりに貢献できるはずです。
会社概要
-
商号 : 株式会社日本福祉開発機構
-
代表者 : 代表取締役 坂本 正登
-
所在地 : 〒812-0886 福岡県福岡市博多区南八幡町1-1-12
-
設立 : 2011年2月
-
事業内容: 福祉事業(地域密着型デイサービス)
-
資本金 : 1,000万円
-
URL : https://wdoj.co.jp
生活保護・低所得者のデイサービス利用前の確認点
この発表は民間事業所の活動を紹介するもので、介護保険や生活保護の給付を変更するニュースではありません。「生活保護なら食事代もすべて無料」「寄付があれば誰でも負担なく利用できる」とは判断できません。費用の内訳と個別の支援の可否を福祉事務所・担当ケアマネジャー・事業所に確認します。以下は編集部による相談準備の整理です。
| 確認する項目 | 確認内容・使い分け |
|---|---|
| 利用条件 | 対象地域、利用日、受入れ状況、ケアプランとの関係 |
| 費用の内訳 | サービス利用に関する負担と食事・日常生活費等を分ける |
| 負担が難しい場合 | 契約前に福祉事務所やケアマネジャーに相談する |
| 寄付による地域支援 | 支援対象、配布方法、継続・終了時の案内を確認する |
介護福祉士ニュースの考察
寄付は地域の支援を補う選択肢ですが、毎月の収入が保証される仕組みではありません。寄付の使途や活動報告に加え、予定した資金が集まらなかった場合にも利用者の生活が途切れない連携先を考えることが大切です。
食費の負担で通所回数を減らそうとする人がいた場合、本人の意向を確認し、支払いの相談とサービスの必要性を分けて整理します。家計や生活保護の情報を寄付者への活動報告に出す場合も、個人が特定されない配慮と適切な同意が必要です。
- 介護サービスと地域への食材支援を分けて説明するか
- 費用や支援対象を利用者に明示するか
- 寄付金の使途と活動報告の方法を決めるか
- 写真や生活状況を公表する際の同意・匿名化を確認するか
※本欄と本文の実務確認表は、公式情報を踏まえた編集部の整理・提案例です。
記事情報・確認方針
一次情報・参考資料:2026年9月15日の訂正版公式発表、READYFORのプロジェクト案内、運営会社公式サイト
発表主体:株式会社日本福祉開発機構
情報確認日:2026年10月18日
執筆:介護福祉士ニュース編集部
内容確認方針:運営者情報・内容確認方針
誤りのご連絡:info@17kaigo.jp

