特定技能「介護」の受入れ上限12万6,900人|停止は未決定、採用で確認する点

MIRAIが公開した介護分野の実技研修の様子 人材・働き方
出典:サステナブルホールディングス株式会社の2026年9月16日発表

この記事のまとめ

3行でわかる要点
  • 特定技能1号「介護」の受入れ見込数は、令和10年度末までの5年間で12万6,900人とする政府資料があります。
  • MIRAIが示す2027年後半~2028年頃の上限到達は同社の試算で、介護分野の受入れ停止が決まったわけではありません。
  • 事業所は入管庁の在留者数と制度の更新を確認し、採用だけでなく教育・定着の体制を整えることが大切です。
介護現場への影響

現時点で介護分野の採用が停止したという発表ではありません。将来の手続きに変更があれば、海外から採用する事業所の計画に影響し得ます。

確認・行動すること

出入国在留管理庁の特定技能制度で分野別の見込数・在留者数・停止措置の有無を確認し、採用予定日から逆算した面接、試験、申請、研修の工程を点検してください。

何が発表されたのか

2026年9月16日、サステナブルホールディングス株式会社は、グループ会社のMIRAI株式会社が介護事業者向けの計画的な採用・定着支援を強化すると発表しました。海外提携校での教育、マッチング、入国後の多言語での生活・就労支援などを案内しています。これは民間企業のサービス発表であり、行政による介護分野の受入れ停止通知ではありません。

受入れ見込数と停止措置はどう違う?

政府の介護分野の運用方針資料は、令和6年度から令和10年度までの特定技能1号の受入れ見込数を12万6,900人とし、上限として運用すると記載しています。ただし、この数字は「今すぐ追加で採用できる人数」でも、個々の事業所への割当数でもありません。別の時期の数字を載せた案内も見られるため、期間と資料の日付を併せて読み取る必要があります。

入管庁の制度Q&Aは、在留者数が上限を超える見込みの場合に在留資格認定証明書の一時的な交付停止措置を講じる仕組みを説明しています。一方で、介護分野について停止日を決めたという意味ではありません。外食業での措置を介護分野にもそのまま当てはめることはできません。

「2027年後半~2028年」は確定した時期?

いいえ。この時期は発表元のリリースにある、当時の増加ペースが続くと仮定した見通しです。試算方法、今後の在留者数、政策変更によって結果は変わります。政府が停止を予告した時期として扱わないでください。掲載当初の図はこの民間試算を示していましたが、確定した制度日程と誤解されないよう本文から外しました。

採用担当者が確認する順番

まず入管庁の特定技能制度ページで最新の分野別受入れ見込数、在留者数、運用のお知らせを確認します。次に、候補者の試験や在留資格の要件、施設で受け入れられる人数、協議会の手続きを確認します。介護分野固有の条件は厚生労働省の介護分野の案内にも掲載されています。

面接から入国・配属まで「通常6~8か月」という期間もMIRAIの案内による目安です。国、候補者、書類や審査の状況で変わるため、採用計画では各工程の担当と余裕を確認してください。人材の確保だけでなく、初期研修、相談窓口、生活支援、資格取得の支援、現場の教育担当者の勤務時間を予算化することが実務上の要点です。

MIRAIが公開した介護分野の実技研修の様子 MIRAIが公開した外国人材の教育・学習の様子

画像:サステナブルホールディングス株式会社の発表資料より。研修・学習の様子を示すもので、制度上限の根拠画像ではありません。

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受入れ制度の違いと現場での定着支援は、外国人介護人材の制度・受入れ要件・定着支援の特集で整理しています。

介護福祉士ニュースの考察

編集部の見解

採用を急ぐ根拠を企業の上限到達予測だけに置くと、採用費や教育の負荷を見誤るおそれがあります。国の制度更新を確認したうえで、欠員補充の時期、教育担当者の余力、入職後の定着状況を一緒に評価することが妥当です。

現場で起こり得る具体例

採用人数を増やしても、夜勤や記録の指導を担う職員が決まっていなければ、既存職員にも新任職員にも負担が集中します。配属前に指導者、通訳・相談経路、到達目標を決め、1か月・3か月の面談で修正する方法が考えられます。

事業所が確認するチェックリスト
  • 入管庁の分野別見込数・在留者数と更新日
  • 事業所単位の受入れ要件、協議会・在留手続き
  • 採用費、教育時間、生活支援の役割分担
  • 入職後の相談・評価・定着状況

本欄は一次情報と発表内容を踏まえた編集部の実務上の整理です。

記事情報・確認方針

一次情報・参考資料:発表元のリリース、出入国在留管理庁の介護分野運用方針、特定技能制度、厚生労働省の介護分野案内
発表主体:サステナブルホールディングス株式会社(MIRAI株式会社の取り組み)
情報確認日:2026年10月12日
執筆:介護福祉士ニュース編集部
内容確認方針:運営者情報・情報の収集確認方針
誤りのご連絡:info@17kaigo.jp

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