この記事のまとめ
- 夜間オンコール代行の累計相談20万件突破を2026年9月16日に発表。
- ビデオ通話や外国語マニュアルを用意。相談件数は患者数や救急搬送削減数とは異なる。
- 外部相談を導入しても、施設の緊急連絡・救急要請・記録の手順を明確にする必要がある。
夜間の介護職が状況を共有する相談先の選択肢です。相談待ちで救急対応が遅れないよう、施設看護職・協力医療機関との役割分担が必要です。
対応時間、相談範囲、つながらない場合の連絡先、映像の保存と閲覧権限を確認し、夜勤者全員で模擬連絡を行いましょう。
夜間オンコール代行の累計相談が20万件を突破
ドクターメイト株式会社は2026年9月16日、2020年に販売を開始した介護施設向け「夜間オンコール代行™」の累計相談実績が20万件を突破したと発表しました。夜間の入居者の体調変化に対して看護師が電話で相談に応じるサービスです。

同社は職員の負担軽減や不要な救急搬送の削減を目指すとしています。発表に記載された利用者の声は個別の経験であり、すべての施設で同じ効果を確認した結果とは分けて読みます。
ビデオ通話と外国籍スタッフへの支援
同社は2025年9月にビデオ通話機能を基幹システムへ統合しました。音声で説明しにくい状況を映像で共有するほか、外国語の緊急時対応マニュアルや、看護師が分かりやすい日本語で聞き取るための研修も案内しています。

映像は情報共有の補助です。撮影範囲や通信環境には限界があり、映像があるだけで医療判断や安全が保証されるわけではありません。利用者への説明と、夜勤者が端末を操作できるかの確認も必要です。
導入率と訪問対応の範囲を分けて確認
同社が公表する「全国の特養総数の10%超」は、2026年6月1日時点の同社の各種サービス契約施設数を特養総数11,172施設で除した割合です。夜間オンコール代行だけの利用率ではありません。
夜間かけつけオプションは東京23区を中心に、埼玉の一部でも順次提供すると案内されています。全国一律の訪問体制と受け取らず、対象地域・到着までの対応・追加費用を個別に確認しましょう。
契約前は既存の夜間連絡体制と照合する
対応する時間帯、相談できる範囲、つながらない場合の連絡先を確認します。協力医療機関や施設看護職、管理者への連絡との関係を整理し、急変時に外部相談の応答を待って対応が遅れない手順が必要です。
夜勤者が連絡と他の入居者対応を一人で抱え込まないよう、実際の夜勤配置で通話・記録・見守りをどう分担するかも試します。電話番号一覧だけでなく、模擬連絡による確認が運用準備になります。
関連する基本情報:介護DXの導入と情報管理の基本。
介護施設のオンコールマニュアルで整理する連絡体制
20万件は同社が公表する累計相談件数で、入居者の実人数や医療上の改善件数ではありません。導入で同じ効果が得られると判断せず、自施設の緊急時対応と一体で検討します。以下は医療判断の基準ではなく、連絡手順の確認表です。
| 確認する項目 | 確認内容・使い分け |
|---|---|
| 体調変化に気づいたとき | 普段との差、発生時刻、観察事実を誰がまとめるか |
| 看護職等への相談 | 第一連絡先と、つながらない場合の次の連絡先 |
| 緊急性が高い場面 | 相談を待たず救急要請する既存手順と役割分担 |
| 対応後 | 助言・実施内容・経過の記録と翌朝の引継ぎ |
関連する解説・ニュースと職場ガイド
用語の基本と、職場を見学するときの確認点を合わせて読むことができます。
- アロース井の頭:夜間の看護オンコールと常駐を区別し、介護職の連絡手順を確認するガイドです。
- 医療連携の意味と実務上の確認点
リンク先の施設が、本記事の製品・サービス・研究手法を導入・採用していることを示すものではありません。
介護福祉士ニュースの考察
相談件数よりも、自施設の夜勤で迷いが生じる場面を特定する方が運用設計に役立ちます。「誰に相談するか」に加え、「何を伝えるか」「つながらなければどうするか」を決めることが、外部サービスを活かす前提です。
国籍にかかわらず経験の浅い職員も含め、模擬連絡で普段の状態との違い、時刻、観察事実を短く伝える練習をします。読み上げやすい共通様式と復唱による確認を用意し、実際の夜勤配置でも使えるかを確かめます。
- 救急要請と外部相談の手順を混同していないか
- 管理者・看護職・協力医療機関の分担は明確か
- 映像の説明・閲覧権限・保存期間を確認したか
- 相談時間だけでなく連絡の遅れや記録漏れも測るか
※本欄と本文の実務確認表は、公式情報を踏まえた編集部の整理・提案例です。
記事情報・確認方針
一次情報・参考資料:2026年9月16日の相談実績発表、夜間オンコール代行のサービス案内
発表主体:ドクターメイト株式会社
情報確認日:2026年10月18日
執筆:介護福祉士ニュース編集部
内容確認方針:運営者情報・内容確認方針
誤りのご連絡:info@17kaigo.jp

