介護で最も求められるのは「日本語能力」
21世紀マンパワー事業協同組合が実施した消費者意識調査によると、介護業界で働く外国人材に対して消費者が最も期待しているのは「日本語能力」で、56.4%を占めました。次に「コミュニケーション力」(51.3%)、そして「日本文化理解」(50.0%)が続いています。
この調査では、介護だけでなく、建設、宿泊、製造、農業の5つの業界を横断して比較されており、それぞれの業界で重視されるポイントが大きく違うことが分かりました。
業界ごとの重視ポイント
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介護: 日本語能力(56.4%)
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宿泊: 接客マナー(59.7%)
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農業: 食品安全に対する意識(53.1%)
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建設: 人手不足の解消への期待(61.6%)
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製造: 国内製造業の維持への評価(50.8%)
注目すべきは、どの業界でも「専門技術・スキルそのもの」よりも、その現場や日本の生活に「なじむ力」が上位に来ている点です。例えば、介護では「介護技術・資格」(42.0%)よりも「日本語能力」が、農業では「農業技術・経験」(38.6%)よりも「食品安全意識」が重視されています。これは、消費者が技能の高さだけでなく、日本の現場や文化に溶け込めるかを重要視していることを示しています。
なぜ「日本語能力」が重要なのか?
介護の仕事は、利用者さんとの日々のコミュニケーションが欠かせません。体調の変化を察したり、気持ちに寄り添ったり、ご家族との連携をとったりと、言葉のやり取りがサービスの質に直結します。
もちろん、専門的な介護技術も大切ですが、その技術を活かすためには、まず利用者さんや他の職員とのスムーズな意思疎通が不可欠です。今回の調査結果は、外国人材が日本の介護現場で活躍するために、基本的な日本語能力がいかに重要な土台であるかを改めて教えてくれています。
あなたの職場やキャリアにどう影響する?
この調査結果は、今後の外国人材の受け入れや育成の方向性を考える上で、私たちにとって重要な意味を持ちます。
- 日本語教育の重要性が高まる: 外国人材を受け入れる際には、来日する前や来日後の日本語教育がより一層重視されるでしょう。日本語能力は、現場に「なじむ力」の基本だからです。
- 「育成就労制度」との関連: 2027年4月には、外国人材の受け入れに関する新しい制度「育成就労制度」が全面施行されます。これは、現在の技能実習制度に代わるもので、外国人材の「計画的な育成」が目的とされています。今回の調査結果のように、業界ごとに求められる人材像に合わせて、日本語や文化、マナーといった「現場になじむ力」を計画的に育てる重要性が、今後ますます高まるでしょう。
- 現場でのサポートの視点: 私たち現場で働くスタッフも、外国人材が日本語を習得し、日本の介護現場に慣れていく過程をサポートする意識が大切になります。言葉の壁を乗り越え、共に良いケアを提供できるよう、協力し合うことが求められるかもしれません。
外国人材が日本の介護現場で力を発揮し、利用者さんにとって安心できる存在となるためには、今回の調査で示された「日本語能力」をはじめとする「現場になじむ力」が不可欠です。この結果は、今後の外国人材との協働に向けて、私たち一人ひとりが考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
関連情報
- 21世紀マンパワー事業協同組合: https://21manpower.com/
