立ち上がり介助ロボット、東京・大阪で実機体験へ 導入前に確かめたい条件

立ち上がり介助ロボットの体験前に確認する利用者との適合、設置空間、試用・費用を示した編集部作成の図 介護テクノロジー
介護福祉士ニュース編集部作成。製品の実物写真ではありません。
この記事のまとめ
3行でわかる要点
  • 有限会社あいネットの立ち上がり介助ロボット「すくっとたてる」の実機体験が10月の東京・大阪の展示会で予定されている。
  • 東京は10月7~9日、大阪は14~16日。両会場とも事前の来場登録が必要だ。
  • 製品は2027年2月納入開始予定。体験時は利用者の適合、設置場所、介助者の動作、費用を確認したい。
介護現場への影響

立ち上がり介助の方法を比較する機会になる。展示会での体験は、腰痛予防や自立支援の効果を実証するものではなく、自施設で試す前の確認段階と考えたい。

確認・行動すること

対象利用者の体格と立位能力、ベッド・椅子周りの寸法を整理し、公式サイトで来場登録と出展場所を確かめる。導入相談では試用条件と安全手順も尋ねる。

立ち上がり介助ロボットの体験前に確認する利用者との適合、設置空間、試用・費用を示した編集部作成の図
実機体験で確認したい三つの観点。介護福祉士ニュース編集部作成の図で、製品の実物写真ではありません。

あいネットグループは2026年9月29日、有限会社あいネットが製造する立ち上がり介助ロボット「すくっとたてる」の実機を、10月の東京と大阪の展示会で初公開し、立ち上がり体験を行うと発表した。販売代理店の株式会社ぎんのコンシェルジュが展示を担当する。製品そのものの開発は既に発表済みで、今回の新しい情報は実機を試せる会場と日程だ。開発の背景と基本構造を紹介した既報と合わせ、ここでは見学・導入検討の判断材料を整理する。

東京は10月7~9日、大阪は14~16日

東京会場は「介護・福祉EXPO東京」で、10月7日(水)から9日(金)まで幕張メッセ1~3ホールで開催される。主催者の来場案内によると、時間は各日10~17時で、入場には事前登録が必要だ。大阪会場は「CareTEX大阪」で、10月14日(水)から16日(金)までインテックス大阪6号館Aゾーン。大阪展の公式案内でも事前登録を求めている。いずれも実機展示、立ち上がり体験、導入相談を予定しているが、ブースの詳細や体験の混雑状況は最新案内で確認したい。

両展示会は別の催しで、開催場所も異なる。東京の「介護・福祉EXPO」と、東京ビッグサイトで同じ10月7~9日に開かれる「H.C.R.2026 国際福祉機器展」を取り違えないよう注意が必要だ。同行者の登録方法、会場へのアクセス、撮影可否も出発前に確認しておくとよい。

体験会で何を確かめるか

発表によると、本機は介助者が利用者を抱えて持ち上げる方式ではなく、前傾と重心移動を誘導し、本人の脚の力を使う立ち上がりを支援する設計だ。ただし、誰でも同じように立てるという意味ではない。体験する職員は、座面からの立ち上がりで足底が接地するか、膝折れやふらつきがないか、支える位置や中止の判断をどうするかを具体的に尋ねたい。

対象身長は140~180cm、最大使用者体重は100kgと公表されている。本体は幅133cm、奥行83cm、高さ58cm、重量60kg。施設では、利用者の身長・体重だけでなく、椅子や車いすからの移動経路、床の段差、保管スペース、搬入経路を照らし合わせる必要がある。体験会で自分が安全に立てても、片麻痺、関節可動域、認知機能など条件の異なる利用者にそのまま適用できるとは限らない。個別の適否は専門職と販売元に確認する。

価格・納期と効果の検証は分けて考える

公表された販売価格は270万円(税別)、納入開始は2027年2月の予定。リースや補助金については会場で相談できるという。予定は変更され得るため、見積書で付属品、搬入・設置、研修、保守、故障時対応を分けて確認したい。補助制度も地域・年度・事業所の条件が異なり、使えることを前提に予算化しない。介護ロボットの種類と導入時の確認点も参考になる。

同社は過去の体験者200人以上のうち91%が「良かった」と回答したと説明する。これは同社の体験会アンケートであり、介助時間、腰痛、転倒、利用者の機能維持に対する独立した比較試験の結果ではない。導入を検討する施設は、対象者と場面を絞った試用を依頼し、従来の介助と比べて準備・片付けを含む所要時間、介助者の身体負担、本人の疲労・不安、ヒヤリハットを記録すると判断しやすい。

介護福祉士ニュースの考察
編集部の見解

展示会は製品の操作感を見極める入口だ。本人の残存能力を生かす理念と、現場で安全に使える条件は分けて確認したい。特定の職員だけが扱える状態では運用が続きにくいため、試用時から複数職員で手順を共有することが重要だ。

事業所が確認するチェックリスト
  • 対象者の体格、足への荷重、立位時の安定性を誰が評価するか
  • 設置・移動・保管に必要な空間と、職員の見守り位置
  • 停止・故障時の代替介助手順と研修の範囲
  • 試用期間、総費用、補助対象の可否、導入後の測定項目
今後の予定

10月7~9日に東京、14~16日に大阪で実機体験を予定。納入開始は2027年2月の予定で、確定した販売・納期条件は販売元へ確認する。

記事情報・確認方針
発表主体:あいネットグループ(製造:有限会社あいネット、展示担当:株式会社ぎんのコンシェルジュ)
情報確認日:2026年10月1日
執筆:介護福祉士ニュース編集部
内容確認方針:運営者情報
誤りのご連絡:info@17kaigo.jp
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