「長崎モデル」ってどんな仕組み?
「長崎モデル」は、以下の3つの組織がそれぞれの強みを活かして連携する、透明性の高い取り組みです。
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長崎県介護支援専門員協会: ケアマネジャーの職能団体として、利用者の自立支援に役立つサービスの基準を策定します。中立的な立場で、サービスの質を担保する役割を担います。
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株式会社最中屋: 「立上・プロモーション支援者」として、この複雑な仕組みがスムーズに動くようサポートします。
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株式会社ツクイ: 全国に560以上のデイサービスを展開する介護事業者で、介護関連サービス事業協会(CSBA)の認証を受けた介護保険外サービスを提供します。
このモデルのポイントは、協会が中立的な立場で基準を作り、その基準に沿ってツクイがサービスを提供する点です。これにより、ケアマネジャーは「このサービスは適切なのか」「利益誘導にならないか」といった懸念なく、安心して利用者に必要なサービスを提案できるようになります。
ケアマネジャーの負担を最大120分削減!
「長崎モデル」は、本格始動に先立って行われた実証事業で、具体的な効果が確認されています。ツクイの介護保険外サービス「PRIME ONE ケア」を使い、薬局での薬の受け取り代行や通院送迎サポートなどを実施したところ、ケアマネジャーがシャドウワークに費やしていた時間を、1件あたり最大120分も削減できたそうです。
この時間削減は、ケアマネジャーが本来のケアプラン作成や利用者との面談といった専門業務に、より多くの時間を割けるようになることを意味します。結果として、より質の高いケアマネジメントが提供され、利用者の生活の質(QOL)向上にもつながるでしょう。
なぜ「シャドウワーク」が問題なの?
高齢化が進む日本では、一人暮らしの高齢者が増え、「ちょっとした手助け」を頼める人がいないケースが増えています。通院の付き添いや薬の受け取りなど、介護保険制度の範囲外の生活支援ニーズがケアマネジャーに集中し、これらが無償の「シャドウワーク」として専門職の疲弊を招いてきました。
厚生労働省もこの問題を認識しており、介護保険では賄えないニーズへの対応が急務とされています。しかし、介護保険事業者が自費サービスを展開することや、ケアマネジャーが特定の事業者を勧めることには、「利益誘導」や「サービスの質」への懸念があり、なかなか導入が進まないという課題がありました。
「長崎モデル」は、こうした長年の課題に対し、職能団体が中立的な基準を策定することで、適切な形で介護保険外サービスを導入する道を開きました。
今後の展望と、あなたの仕事への影響
ツクイは、この「長崎モデル」を長崎県内だけでなく、全国に展開していくことを目指しています。全国に560か所以上あるデイサービスのネットワークを活かし、地域包括ケアシステムにおける「新たな標準」として広めていく考えです。
将来的には、これまでケアマネジャーや家族が担っていた専門外の生活支援を、適切な有償サービスとして民間事業者が引き受けることで、利用者が住み慣れた自宅で長く暮らし続けられる「在宅限界点の引き上げ」にもつながる可能性があります。
この取り組みが全国に広がれば、ケアマネジャーの皆さんの業務負担が軽減され、本来の専門性を発揮できる時間が増えることが期待できます。それは、介護現場で働く皆さんの働き方やキャリアにも良い影響を与えるかもしれません。
ツクイの取り組みについては、以下のサイトでも詳しく確認できます。
今回の「長崎モデル」は、介護現場の課題解決に向けた、新しい挑戦と言えるでしょう。今後の展開に注目し、ご自身の仕事にどう影響していくか、ぜひ考えてみてください。
※1 厚生労働省「介護サービス情報の公表システムデータのオープンデータ(2026年6月末時点)」https://www.mhlw.go.jp/stf/kaigo-kouhyou_opendata.htmlに基づく株式会社ツクイの自社集計による。

